■再び湖水爆発の恐れ カメルーン・マヌーン湖(東京新聞)引用ここから〜〜〜〜〜〜〜〜
アフリカ中部のカメルーンで三十年近く前、湖にたまった二酸化炭素(CO2)が大量に噴出する「湖水爆発」が起き、周辺住民約千八百人が窒息死した問題の湖で、CO2濃度が高い水が水深の浅い領域に広がっているとの調査結果を、大場武東海大教授(火山化学)らがまとめた。
高濃度の水が浅い領域にあるほど危険性は高く、放置すると湖水爆発の恐れがある。これまでCO2を逃がして対処してきたが、大場教授らは「根本的な解決には積極的な除去が必要」として、日本の政府開発援助(ODA)でCO2を強制的に排出するポンプの設置に乗り出した。
湖水爆発があったのは、火口湖のマヌーン湖(一九八四年)とニオス湖(八六年)。湖底から湧き出る水にCO2が含まれ、炭酸飲料入りの瓶を振ったときのように、CO2が一気に気化し、噴出したとみられる。
ニオス湖はその後も濃度が高いままで、湖底付近までパイプを差し、CO2が自然に出て行くようにしている。マヌーン湖は同じ方法でいったん濃度が下がったものの、効果は限定的だった。
大場教授らの調査で、マヌーン湖は昨年までは、一リットル当たり三・五〜四・四グラムのCO2を含む高濃度の水があるのは水深八〇メートルより深い領域だったが、ことし三月には水深七五メートル近くに拡大していた。
水の湧き出し口は、湖の底のうち深さ約一一〇メートルの一カ所と考えられていたが、深さ四〇〜五〇メートルの比較的浅い湖底にもあると判明。このため、深い領域とは別に水深三〇〜四〇メートルにもCO2濃度が高い水がたまっていた。
まだ危険なレベルではないが、濃度の高い水がこれ以上増えないよう、大場教授らは太陽光で動くポンプを年内に設置する予定。
日本でも、長野県浅間山の南側中腹にある「血の池」でCO2が湧き出ているが、気候条件が違うため、同じような被害の心配はないという。
調査結果や現在の取り組みは、二十日から鹿児島市で開かれる国際火山学地球内部化学協会の会議で発表する。
<カメルーンの湖水爆発> アフリカ中部にあるカメルーンのマヌーン湖で1984年に、約100キロ北のニオス湖で86年に、湖の水に溶けていた大量の火山性二酸化炭素(CO2)が噴出した自然災害。CO2は谷を伝って流れ、マヌーン湖では37人、ニオス湖では1746人の周辺住民が窒息死した。再発の恐れがあり、住民の避難が続いている。日本は86年の災害直後に国際協力事業団(現・国際協力機構)が国際緊急援助隊を派遣。2011年からは政府開発援助(ODA)の一環として共同研究をしている。
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posted by nandemoarinsu at 13:00
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