■【リテラ】「嫌韓反中のヘイトや愛国本は売りたくない」書店員の苦悩と問われる出版社の製造責任[1/25](おーぷん2ちゃんねる)引用ここから〜〜〜〜〜〜〜〜
1 雨宮◆3.yw7TdDMs sage New! 2015/01/26(月)00:00:37 ID:EWF
韓国や在日コリアンに対して差別や偏見を助長し、ジェノサイドまで煽動するヘイトスピーチ。
その代表例たる在特会らヘイト市民団体によるデモや威力業務妨害などの犯罪行為が
大きな社会問題となっているが、その波は街角の書店にも表れている。そう、"嫌韓反中ブーム"に便乗したヘイト本の出版ラッシュだ。
その理由は単純明快。「ただ売れるから、ニーズがあるから」。そういうことらしい。
そんななか、昨年秋、当の出版関係者側からヘイト本の盛況に異を唱える書籍が登場した。
『NOヘイト! 出版の製造者責任を考える』(ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会/ころから)だ。
本書の第二章には、書店員を対象としたアンケート結果が掲載されている。
「店頭で、『嫌韓嫌中』など特定の国や民族へのバッシングを目的とした本が多いと感じられていますか」という質問には、
ほとんどの回答者が「多い」と解答。購入層は、主に50代以降の男性だが、10〜20代の若者もいるようだ。
2012年後半から14年にかけてこうしたヘイト本が目立つようになったという。
「周辺国バッシングとともに自国過剰礼賛が不気味なほど売れる」(社会科学書担当者)
「扶桑社新書の『嘘だらけの日中近現代史』が何の宣伝もしていないのに勝手に売れ続けたあたりから、異変の予兆を感じていました。
それが明白になったのは、竹田恒泰氏の『面白いけど笑えない中国の話』でしょう。一気にタガが外れた」(雑誌・ムック担当者)
また、「お店では、そうした本をどのように扱っていますか」という質問に対しては、
「文芸の新刊台にはまずは反対意見もあわせて陳列」(人文・文芸担当)という書店もある一方、
「バランスをとるほどの反対意見の書籍があるか、と現場から提起しておきたい」という意見もある。
「どのように扱うかも何もありはしない。新刊で売れるものはしかるべきところに置くだけのこと。
(略)展開を継続するかしないかはひとえに売れ行きによる。それ以上でもそれ以下でもない」(店長)
「個人的には、絶対に売りたくないです」(雑誌・ムック担当)
「客観的に見れば対外的に良いことは何ひとつなく、どうしてこういう行動をとるのかわからない」(人文担当)
「『愛国』という言葉を他の民族を排除し貶める意味で使用しているみたいで恐怖を感じます」(法律・政治・経済・経営担当)
「それらの本を置くことに書店員が良心の呵責を感じていようといまいと実際に置いている以上、
なんら免責されるものではないのは明白でしょう。(略)同業者に対して必死に言い訳している書店員こそ、
小売業の風上にも置けない輩であると思います。第一、実際に自分の棚から購入されているお客様に失礼です」(政治経済・就職担当)
しかし、この問題で書店員の責任を追及するのはあまりに酷だろう。むしろ最大の問題は、こうした本をつくりだしている出版社の体質だ。
ヘイト本の多くは新書や安価なつくりの単行本で、内容も極めて分かりやすい。出自や民族など、
取り消すことのできない属性に対して一方的に相手を貶めることで、一部の日本人読者に優越感を与える。
鬱憤のはけ口としてうってつけで、かつ、ファストフードのように手頃なのだ。
だが、出版社側からみれば"優良コンテンツ"だとしても、実際にはメディアとして"不良品"であることは珍しくない。
本サイトが再三指摘してきたとおり、ヘイト本は、体裁こそ歴史書のようでも満足に学術的裏付けがなされていなかったり、
ネットのデマを鵜呑みにして書き連ねられていたりということがほとんどなのである。
現状、点数の差こそあれ、大手を含む多数の出版社がヘイト本を出している。
その「売れるからつくる」という安易な体質から、メディアとしての自覚は感じられない。
はたして、本書の声は今の出版業界に届くのだろうか。(梶田陽介)
http://news.livedoor.com/article/detail/9713534/ 続きを読む