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ツイッターやブログでの発言が元となり、ブログのコメント欄が荒れるなど、いわゆる「ネット上の"炎上"」が後を絶えない。有名人や公人だけでなく、一般人による"炎上"も頻繁に起こっており、原因となった発言をした者だけではなく、周囲の人間までもがブログなどを通して批判・誹謗中傷されている。そこで今回は、一般の方の"炎上"に焦点を当て、実際に「インターネット上での"炎上"」を体験したという人物にインタビューを試み、匿名であることを条件に語ってもらった。
そもそも"炎上"とは、個人のブログやSNSなどでの発言に対して、ネットユーザーが批判や誹謗中傷を多数書き込むことを指すが、発言の当事者だけでなく、周りの人間まで巻き込まれる形で論争が発展することもある。また当事者が公開していない「作り上げられた情報」や、家族や友達の個人情報までもが公開される事例もあった。
ネット上でのある発言が原因となって実際に"炎上"を体験したという人物は、「本当は話したいことがたくさんあるが、自分が話すことでまた論争が起こる可能性もあるので、具体的な話はできない」とした上で、
「ただ一つ言えることがあるとすれば、怖かった」
と語った。
この人物によれば、"炎上"は「単純に批判されることよりも、一度"炎上"すると歯止めが聞かないところに怖さがある」という。「批判や誹謗中傷はまだ仕方ないとして、情報が一方的に作り上げられ、その情報に関してさらなる批判、誹謗中傷がなされる。一度論争が巻き起こると、こちら側が何を言ってももう遅い」と、ネット上で情報が広がることの恐ろしさを語った。特に作られた情報が拡散することについては、
「ふだんの生活で誰がこの話を知っていて、誰が知らないのかが分からないため、他人と付き合いづらくなった」
と話す。
この人物はまた、「不用意な発言が責められるだけでなく、作られた情報や直接関係のない家族や友達の個人情報までもが公開されるのはどうかと思う。そうした情報を信じ、批判する人もいるので、インターネット上での発言や個人情報の扱いには気をつけてほしい」と語ってくれた。
(編集・土井大輔)
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