■【毎日新聞】「巧妙な自作自演」の外交政策、自衛隊を戦争戦力として出動さる状態にもっていくこと〜右派の人たちが日本を戦前・戦中の空気に戻そうとすればするほど、中国共産党は安泰となる。[H28/8/22](おーぷん2ちゃんねる)引用ここから〜〜〜〜〜〜〜〜
1 ■忍法帖【Lv=14,メイジキメラ,UJe】 第5艦隊◆IpxlQ2BXrcdb sage New! 2016/08/22(月)12:52:31 ID:???
中国が尖閣諸島をめぐりいろいろ行動しているが、それを報じる右派系の人たちは、
怒りながらもどこか嬉(うれ)しそうに見える。
ちょっと想像してみる。例えば今中国が、尖閣諸島付近で何も行動を起こさず、
北朝鮮に圧力をかけ核問題と拉致問題の解決に真剣に協力し、その上で「仲良くしましょう!」と
本気で言ってきたとする。
右派の人たちは困惑するのではないか。「危機」がなくなってしまえば、
憲法改正の国民世論がつくれなくなるからである。
憲法改正の動きは何も中国への危機感から動き始めた話でなく、調べればすぐわかることだが、
戦後からあらゆる団体が動いてきた長い長い活動なのである。
中国も、自分たちが尖閣諸島関連で行動を起こせば、その危機感から安倍政権の支持率は上がり、
日本の平和憲法が変わってしまうかもしれないことくらい、わかっているはずである。
中国が本当に日本を「危険」と切実に思い、日本の再軍備化をやめさせたいなら、
逆に安倍政権が続く間はおとなしくし、安倍政権をしたたかに困惑させるだろう。
でもそれをしないということは、中国にとっても、日本の再軍備化は歓迎ということになるのだと思う。
そっちの方が、自国民に対し日本は危ないと言えるし、戦前・戦中の日本に戻ったと言えるし、
国内のさまざまな問題を放置し、「日本は軍事大国」との危機感を国民に煽(あお)り一体感を出すことができる。
右派の人たちが日本を戦前・戦中の空気に戻そうとすればするほど、中国共産党は安泰となる。
つまり、もちつもたれつ、みたいに見える。お互いがお互いを巧妙に利用している。
日本の防衛予算が増えるほどもうかる人たちは大喜びだし、中国国内も同じだろう。
国外問題に国民の目を向けさせ政権の支持率を上げることは、歴史的に大昔からあらゆる国が
してきた常套手段(じょうとうしゅだん)である。(中略)
アメリカと中国の間で水面下で何かが起き、直接対決はしたくないから、アメリカが日本をけしかけたとする。
アメリカから、俺たちがいるから大丈夫だ、中国に「ちょっかい」をかけろ、と言われたとする。
そして日本が行動を起こし、その時アメリカが自国の都合でハシゴを外したらどうなるか。
ウクライナはEUに加盟しようとしてロシアと事実上戦争になり、大変なことになっているが、
日本もああなる危険が全くないと言えるかどうか。
今のままでは、憲法改正は難しいと、改憲派の人たちは思っていると思う。
それを可能にするには、最も強引な方法を取るのなら、既成事実、
つまり、もう自衛隊を戦争戦力として明確に出動させなければどうしようもない状態にもっていくことなのだと思う。
それで、「憲法が改正されていれば、ああいうこともできたが、現在ではこれが限界で大変な被害が出た」みたいにする。
「平和を唱えた馬鹿な左翼のせいで!」というふうに。
歴史を見ればあらゆる国が、外交政策では「巧妙な自作自演」を繰り返している。
■人物略歴/なかむら・ふみのり
1977年愛知県東海市生まれ。
福島大学卒業後、フリーターに。2005年「土の中の子供」で芥川賞、10年「掏摸<スリ>」で大江健三郎賞。
◎全文は下記からどうぞ(・ω・)ノ
毎日新聞 8月22日付け
http://mainichi.jp/articles/20160822/ddl/k23/070/210000c 続きを読む